ローマ人の物語 賢帝の世紀
■「ローマ人の物語 賢帝の世紀」(上・中・下) 塩野七生 (新潮文庫) 10/4読了
塩野さんの「ローマ人の物語」を読み始めたのは、去年の秋くらいからでしょうか。もちろん、有名なシリーズだからその存在自体は知ってたんだけど、単行本はサイズが大きくて手軽に持ち運べないため、なんとなく手に取らないでいたんですよね。たまたま、文庫になってるのを知ってから読み始めました。
で、いったん読み出すと止まらないんですよ、これ。もともと世界史オタク的素質があるので、興味もあったしね。歴史の本なのに、堅苦しいイメージはまったくなく、小説じゃないのに小説と同じくらいおもしろく読める。やはり書いてるのが小説家の塩野さんだからでしょうかね。
今回読み終わった「賢帝の世紀」は、いわゆる「五賢帝時代」の中盤あたり。トライアヌス、ハドリアヌス、アントニヌス・ピウス…の各皇帝が主役。続くローマのインフラのついての巻もすでに書店に並んでるので、近いうちに読むことになるでしょう。
実は、このシリーズで楽しみにしているのが、かなり先の時代なんだけど、ユリアヌス帝の項目。キリスト教がローマ帝国の国教になってからの時代だ。なぜ楽しみなのか…というと、個人的に辻邦生著「背教者ユリアヌス」の大ファンだからなのですよ。かなりの長編なんだけど、再読したこともあるし、自分の今まで読んだ小説の中でベスト5に入るくらい好きな作品。
ただ、「ユリアヌス」を読んだ時には、ローマの歴史といっても学校で習ったこと+α程度の知識だったため、正直出てくる地名やローマの制度、ローマとキリスト教との関係…などについては、ピンとこないまま読んでいた部分もあった。だから、この「ローマ人の物語」でしっかり予習して、再度(ていうか3回目の)「ユリアヌス」を読むのを楽しみにしているわけなのです。
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コメント
私もこのシリーズ読んでいます(まだ11巻は読んでませんが)。でもシーザー以降の巻はちょっとテンション下がってますよね。やはり塩野さんはシーザーを書きたくてこの企画を始めたのかな、って思ってしまいます。
「レパントの海戦」の三部作や「海の都の物語」はお読みになりました?こちらはテンションが下がる前に終わっているので、私は好きですね。
投稿: mike | 2006年10月 9日 (月) 23時28分
コメントありがとうございます。
mikeさんも「ローマ人」ファンだったんですね。私は文庫で読んでいるので、まだまだ追いついてませんが…。塩野さんの描くカエサルは確かに魅力的です。それも、けっこう男としての魅力かも。まあ、そういうとらえ方は嫌いではありません。
「レパント」のシリーズは、「コンスタンチノープル」と「ロードス」ですよね。これは読みました。それ以外は「チェーザレ・ボルジア」くらいしか読んでないですね。どっちかというと、塩野さんの作品は、小説よりも歴史書に徹した作品の方が好みみたいです。
投稿: Chika | 2006年10月11日 (水) 21時19分