檸檬のころ
■映画「檸檬のころ」 池袋シネマ・ロサ
2日連続で榮倉奈々さん主演の映画です。なんかものすごい榮倉奈々ファンだと思われそうだな~(えっ、違うの?…というツッコミ入るよね)。原作は未読。でも、豊島ミホさんが自分の高校時代を描いたエッセイ(「底辺女子高生」)は読んだことがあり、その分、親近感を持って見ることができたかも。
ストーリーはこんな感じ。
「吹奏楽部の指揮者で成績優秀な加代子(榮倉奈々)は、中学時代から思いを寄せられている野球部の西(石田法嗣)の気持ちにこたえられずにいた。一方、音楽ライターを目指す恵(谷村美月)は、軽音楽部の辻本(林直次郎)と出会い、音楽談義に花が咲く。高校最後の文化祭を前に、恵は辻本が初めて作った曲の作詞を頼まれる。」(シネマトゥデイ)
これはずばり「谷村美月の映画」だと思った。加代子(榮倉奈々)と恵(谷村美月)は、同じクラスメートという設定。でも、それぞれのエピソードにはあまり接点がなく、榮倉編・谷村編でオムニバスにしてもいいくらいの雰囲気だった。
まずは、先行する榮倉奈々編。これは、彼女を中心とする淡い三角関係、そして進学による別れを描いたもの。誰にでも(特に地方出身者には)思い当たるところが多い話で、「分かる、分かる…」となる切ないエピソード。でも、言ってしまえばそれだけ…という感じでもある。お話としては、もうちょっと何かヒネリや掘り込みが欲しかったところかな~。
一方の谷村美月編。音楽という共通の趣味によって心を通わせたカッコいい同級生。ところが彼には彼女がいた!…という定番のオチ。あるいは、一緒に音楽ライターを目指してた仲間が一足先に雑誌デビュー。羨望、ジェラシー、劣等感…さらにはそんなことで落ち込む自分が情けなくて、よけいに脱力。でも、そんな八方ふさがりのどん底だからこそできた素晴らしい歌詞。何かクリエイティブなことで悩んだことがある人なら、これも誰でも思い当たるフシのある話である。もがき苦しみながらも、少しずつ成長して行く恵。個人的には、こっちの谷村編の方が断然おもしろかったな。
女優対決としても、地方高校のダサい制服(膝下丈のジャンスカ)を着せてもピカピカに光ってた谷村さんに軍配。いきいきした表情が本当に魅力的。一方の榮倉奈々さん、この作品ではちょっとメソメソしたシーンが多かったのが気の毒だったかな…。
全体的には、田舎の高校生の生活をじっくり描いてるため、テンポはかなりゆったり目。まあ、このへんは好みが分かれるところかも。平川地一丁目の林直次郎君はセリフ棒読みだけど、雰囲気はあった。担任の教師役に浜崎貴司氏。こちらもなかなかいい感じだけど、やはり目つきは只者じゃないね。(^v^;;
(♪春はお別れの~季節です、みんな旅立って~行くんです)

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