ICHI
■映画「ICHI」 新宿 シネマスクエアとうきゅう
毎月1日の「映画の日」(一律1000円で見られる)と土曜が重なってたので、夕方からの最終回上映に駆け込んで見てきました。主演の綾瀬はるかさんは、「ホタルのひかり」というTVドラマを見て以来ファンなのですが、映画で見るのは初めてかも。
ストーリーはこんな感じ。
「三味線を背負い人とかかわることを避けながら、一人で旅を続ける目の不自由な“離れ瞽女”の市(綾瀬はるか)。とある宿場町に流れ着いた彼女は、一風変わった浪人・藤平十馬(大沢たかお)と出会う。やがて二人は、若き2代目・虎次(窪塚洋介)率いる白河組と、万鬼(中村獅童)を首領とする万鬼党の争いに巻き込まれる…。」(シネマトゥデイ)
あまり先入観を持たずに見たのがよかったのかもしれないけど、おもしろかった~と素直に思えた。快作といってもいいのではないだろうか。綾瀬はるかファンでなくても十分楽しめるはずで、正統派な娯楽時代劇として、とてもよく出来ていると感じた。
本作は、言うまでもなく有名な「座頭市」を下敷きにした作品。でも、リメイクではなく、その世界観だけを借りたまったくの新作である。全体的な雰囲気はオーソドックス。もちろん、主人公が敵を斬り倒す殺陣は大きな見どころだけど、SF的な特殊効果を多用してたり、やたら話のテンポをあげて現代風にしてたり…といった作風ではない。日本的なしっとりした風景の中で進む物語をじっくり描きながら、折々に展開するアクションとのメリハリ、緩急のつけ方が上手いのである。120分の上映時間を少しも長いと感じなかった。
市を演じた綾瀬はるか。離れ瞽女にならざるをえなかった悲しい身の上を持つ役がハマっていた。その悲しみを虚無的な表情の下に押し込めたハードボイルドな演技も良かった。吹き替えなしという殺陣とともに予想以上のカッコよさだったと思う。また、市の過去を乾いたタッチで描いた演出も的確。基本は娯楽作なので、あまり湿っぽくなりすぎると本題とズレてしまう。これくらいでちょうどよかったと思った。さらにいうなら、ボロは着てても顔はいつもとてもきれいに撮られてる市、これもエンターテインメント作ならではのサービスというものだろう。(^v^)。
そして、周囲を固めるのは大沢たかお、窪塚洋介、中村獅童…とカッコいい男ばかり。トラウマで刀を抜けない藤平十馬(大沢たかお)には、思わず「だったら最初から抜き身で持っとけよ!」と突っ込みたくなったけど、基本いずれも適役だったのではないだろうか。
(予告編を見てもあまりそそられないんですが、本編を見ると良い映画です)

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