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2008年12月13日 (土)

レッドクリフ Part1

■映画「レッドクリフ Part1」 新宿ピカデリー

有名な「三国志」から「赤壁の戦い」のエピソードを映画化。日本のエイベックスも制作に絡んでる関係で中村獅童氏が出演してたり、主題歌がalanさんだったりするわけです。

ストーリーはこんな感じ。
「はるか昔の中国で絶大な権力を握る曹操(チャン・フォンイー)は、その兵力にものをいわせて敵国を攻めたてていた。彼の天下統一の野望を打ち砕くため、孔明(金城武)と周瑜(トニー・レオン)はともに協力し、連合軍を結成。だが連合軍の数はわずか6万、片や曹操の軍勢は80万で、その兵力の差は誰の目にも明らかだったが…。」(シネマトゥデイ)

興行成績はなかなか好調みたいですが、個人的な好みからいうとちょっと残念な出来だったかな…というのが第一印象。まず、良かったところを書いておくと、大勢のエキストラを使った合戦シーンや長江を往く大船団を再現したCGなど。いわゆるスペクタクルなシーンは大作映画ならではで、見ごたえがあったと思う。
逆に好みと違っていたのは、全体の演出が現代的すぎること。もっと歴史劇らしい重厚さが欲しかった気がした。本作は「三国志」といっても全体を通したものではなく、「赤壁の戦い」の前後だけに絞ったものである。そういう意味では主人公格が孔明と周瑜というのは分かる。でも、だったらなぜ2人が互いの本音を探り合う虚々実々の心理戦を描かないのか。周瑜は孔明の説得に応じて曹操との決戦を決意するが、同時に孔明の神算鬼謀に恐れをなし、何度もこれを亡き者にしようとする。しかし、孔明はその都度、裏をかいて周瑜を翻弄する。その結果、ストレスがたまりまくった周瑜は、赤壁の戦いの後に血を吐いて憤死してしまうのである。きれいな女優陣を大きくフィーチュアするのもいいけど、こういう男と男のプライドをかけた戦い、思いっきり男くさい話を見たかった気がした。
配役では金城武・孔明はビジュアル的には十分あり。ただ、非常に人間くさい孔明で、けっこう感情を表に出すところは、ややイメージからすると違う感じだろうか。何が起きても全部予想してました…的な涼しい顔というのが孔明っぽいと思うんだけどね。一方のトニー・レオン周瑜はやはり色っぽいシーンありましたね。(^v^;;

細かいところだけど、長江の川幅。中流では実際はあの程度なのだろうか。なんかすぐに渡ってしまえそうだ。また、呉軍の総司令官である周瑜が白兵戦の乱戦の中に突っ込んでいったりするのも、大軍同士の対戦というスケール感を削いでないか。日本式のチャンバラに慣れているせいか、素手で大勢の兵士を倒してしまうようなカンフーっぽい戦い方にもいまいちリアルさ、凄味を感じなかった気もする。
あとは音楽かな。岩代太郎氏によるテーマ曲はいいとして、劇中で少年が笛で吹くメロディーなどはもっと鄙びた民謡のような調子が欲しかった。また、孔明と周瑜の箏による対話。古典奏法にああいったワザがあるのかどうか知らないけど、ちょっと聴くとチョッパー奏法的なこれまた非常に現代的なものである。ここももっと中国っぽさが欲しかったように思う。

(約2000年も昔の話なんですよね。日本はまだ弥生式時代ですか…)
Rc2

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