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2009年9月15日 (火)

ホッタラケの島

■映画「ホッタラケの島 遥と魔法の鏡」 新宿バルト9

最初に知ったのはTVのCM。8月中旬頃でしょうか。日本のアニメには珍しい3D…というので印象に残っていたのですが、なかなか見に行くタイミングがつかめず、9月中旬になってようやく見てきました。

ストーリーはこんな感じ。
「16歳の遥は幼くして母親を亡くし、父親と二人で暮らしているが、最近は口げんかばかりしていた。ある日、彼女は母親の形見の大事な手鏡をなくしたことに気づき、こっそり神社に願掛けに行く。そこにひょっこりとキツネのお面をかぶった不思議な生き物が現れ、人がほったらかしにしたものをこっそり運び出すのを発見した彼女は、その後を追いかけて見知らぬ島へとたどり着く…。」(シネマトゥデイ)

そもそもは子供や家族向けのアニメなので、大人がガチで見ると、ストーリー展開の部分など、やや物足りなさはある。たとえば、不思議なホッタラケの世界に飛び込んでしまった主人公・遥が、すぐにその世界になじんでしまっていること。普通なら「ここどこ?」「あんた何?」…という感じでパニックだろう。さらに、物語は母親の手鏡を取り戻そうとすることで動いていくわけだけど、そこもまずは、「元の世界にはどうやったら戻れるか」の方が先…というのが大人の発想というものだ。
つまり、そのへんが丁寧だと大人は納得してファンタジーの世界に入っていけるわけだけど、逆に子供はそのへんの説明が続くと退屈してしまうのかも…。とにかく話はどんどん前に進む。中盤以降も「“男爵”とはそもそも何だったのか?」など、いろいろと突っ込みどころはあるのだけど、結論としては決してダメな映画だとは思わなかった。いや、むしろ気持ちよく見終わることができたと思う。懐かしいような、ちょっぴり切ないような、人恋しくなるような映画になっていると思った。自分が子供の頃に見たら、おそらく単純に感動していたような気がする。
気持ちよく見終わることができた理由の一つは、最後の結論(テーマともいう)が決して大風呂敷を広げてないことだろう。派手なアクションもあり、中盤以降は大冒険活劇…といってもいいわけだけど、それが「世界を救う」とか「愛と平和のため」とかじゃないのだ。この映画が言っているのは、「家族を大事に」「モノを大切に」…という、実に身近な話なのである。すぐその日からでも実践できそうなことしか言ってない。ここまでピュアだと、こっちも素直になるしかないではないか。
もう一つの理由は、やはり絵のきれいさとキャラクターのかわいらしさだろう。特にキャラについては、色っぽいミニスカ女子高生の遥チャンもいいんだけど、個人的にはキツネとブタとネズミを混ぜて3で割ったような「テオ」のキャラクターのかわいらしさにやられた。しかも、人間の役者並の豊かな表情や仕草…。いかにも「かわいい大国・ニッポン」らしい造形(キャラクター)ではないだろうか。多少のストーリー展開の粗さなどは許せてしまうくらいの魅力がそこにはあったと思う。
ちなみに、アクションや登場するメカなどには、ジブリ映画(特に「ラピュタ」)やスターウォーズ(プリークェル)などの影響があちこちに感じられた。これは、それが悪いということじゃなく、引用元作品の偉大さを改めて示すものだといえるだろう。

(遥の声は綾瀬はるかさん。同じ名前は偶然なのか、それともわざとなんでしょうか)
Ht

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