« 借りぐらしのアリエッティ | トップページ | UGLY IN CLARITY、Red Pepper Girls、イタズラLim、SECOND WALL、VINAL、3人目の彼女 @CLUB PHASE »

2010年7月29日 (木)

トイ・ストーリー3

■映画「トイ・ストーリー3」渋東シネタワー

日米アニメ話題作を連続鑑賞。続いてはアメリカ代表、ピクサー作品です。ちなみに日本語吹き替え版、2Dでの上映。平日にもかかわらず劇場は超満員の大盛況。

ストーリーはこんな感じ。
「アンディがおもちゃで遊んでいたのも今は昔。彼は大学に入学する年齢になり、カウボーイ人形のウッディたちおもちゃは託児施設に寄付されることになった。しかし、そこに待っていたのは乱暴な子どもたち。ウッディは脱出に成功するものの、アンディの元へ行くか、仲間たちを助けに戻るかの究極の選択を迫られる。」(シネマトゥデイ)

ピクサー作品はたまにTVで放映されてるのを見る程度で、ちゃんと劇場に行ったのは初めて。感想は「よく出来てるな~」に尽きる。冒頭の活劇シーンであっという間にストーリーに引き込まれてしまい、テンポのいい展開で最後まで一気。おもしろさ、楽しさ、痛快さ…などに加えてジーンとくるシーンや深いシーンもあり、ラストの後味は余韻たっぷりにして爽やか。やられた…。
「おもちゃ」が主人公の話だから子供向け映画だろう…とついつい思ってしまいがちだが、登場人物(?)たちのキャラの立ち具合やそれぞれの関係、行動、表情の微妙さ…などは、大人でも十分楽しめるものだ。脚本がよく練られてて、悪いやつがなぜ悪くなったのか…みたいな性格の背景までもしっかり描かれてたりするしね。大勢のプロが寄ってたかって作ったんだろうな…というのが分かる実に「隙のない作品」といえるだろう。
ほとんど文句のつけようがないので、あえてアラ探しをするとすれば、主人公たちが絶体絶命の危機に陥るゴミ焼却炉のシーンだろうか。ここの救出パターンは若干ご都合主義かな…。でも、まあ昔から娯楽映画にはよくあるパターンだし、これも過去の映画の伝統を踏まえた作品づくりの一環なのかもしれない(映画に詳しい人が細かく見ると、名作映画の有名シーンからの引用みたいなところもけっこうあるんじゃないかという気がするしね)。

ところでこの作品、大人の鑑賞にも耐えるという観点からあえて深読みしてみると、子供=企業、おもちゃ=従業員…と見ることもできるのではないか。子供と同じく企業も成長する。会社が大きくなるにつれて、専門性の高い優秀な社員が続々と入社してくる。すると、なんでもやります式のベンチャー精神で創業当初を支えた古参社員たちが、社内でしだいに居場所をなくしていく…というのは実際によくある話である。
一部の古参社員は役員になれたりするが(「トイ・ストーリー3」でいえば一緒に大学に行くことになるウッディ)、大半は関連会社で飼い殺し(屋根裏行き)みたいなパターンが多い。しかし、飼い殺しを良しとせずに新しい職場を求めた場合…サニーサイド保育園みたいな、いわゆるブラック企業につかまって辛酸をなめるケースもある。映画のラストシーンは、うまく成長企業に再就職できた…という感じでいちおうハッピーエンドだが、この先、新しい環境の中で持ち味が生きるケースもあればそうでないケースも出てくることだろう。特に新しいご主人は女の子だから、バズなんかは早々にリストラされないとも限らないし…。
実写版の企業ものに焼き直してもそのままいけそうな気がする…ということは、それだけ物語としての骨格がしっかりしているということなのだろう。

(3部作でシリーズ完結を思わせるような終わり方でしたが…どうなるのでしょう)
Toy

|

« 借りぐらしのアリエッティ | トップページ | UGLY IN CLARITY、Red Pepper Girls、イタズラLim、SECOND WALL、VINAL、3人目の彼女 @CLUB PHASE »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/89663/49004044

この記事へのトラックバック一覧です: トイ・ストーリー3:

» 『トイ・ストーリー3』お薦め映画 [心をこめて作曲します♪]
シリーズ完結にふさわしい、素晴らしい感動のラスト。きっとお母様方も涙、涙である。 [続きを読む]

受信: 2010年8月 2日 (月) 23時10分

« 借りぐらしのアリエッティ | トップページ | UGLY IN CLARITY、Red Pepper Girls、イタズラLim、SECOND WALL、VINAL、3人目の彼女 @CLUB PHASE »