« 本館にCDレビュー追加(6/16) | トップページ | 辻詩音、星村麻衣、杉恵ゆりか、Novaurelia @吉祥寺SHUFFLE »

2017年6月23日 (金)

吉田類の「今宵、ほろ酔い酒場で」

■映画「吉田類の『今宵、ほろ酔い酒場で』」

BS-TBSの「吉田類の酒場放浪記」、たまに見る。年末年始なんて延々と再放送してるからずーっと見続けたりして…。映画版ができたというので、ふらーっと見てまいりましたよ。

ストーリーはこんな感じ。
「運のない人々が集う居酒屋チャンスに、変装した人気アイドルの山下絵里子(松本妃代)が現れる(『居酒屋チャンス』)。妻子が帰省中の会社員・日暮義男(伊藤淳史)は、一人で飲もうとどつぼ酒場に足を踏み入れる(『どつぼ酒場』)。詐欺の容疑が掛かっている会社社長・森本勝也(吉田類)は、通りすがりの居酒屋に入り…(『ふるさと酒場土佐っ子』)。」(シネマトゥデイ)

お店が舞台のテレビ番組の映画化、しかもオムニバス形式…とくれば、たぶん映画版『深夜食堂』みたいな雰囲気かな…とある程度予想していた。実際、この予想は大体当たっていたと思う。基本は酒場にやってくる人にまつわる人情話の三本立である。

まず最初のエピソードは、仕事にも恋愛にも行き詰っていたアイドルが、見知らぬ居酒屋で元気をもらって帰っていくという話。時間の関係もあってか、本当にそれだけであまり深掘りはない。まあ、冒頭なんで軽いジャブみたいなものだろうか。

二番目のエピソードは、人のいいサラリーマンが不気味な酒場で出会う変わった人々に振り回される話。人情話というより、『世にも不思議な物語』のような「都市伝説ミステリー」をコメディー風味で…みたいなテイストだったかな。

最後のエピソードだけは、やや変則的となる。主人公が一杯の酒を飲み干す間に思い出す「少年時代の故郷の光景」がメインなのだ。酒にまつわる懐かしい記憶。大人がうまそうに飲む酒に興味を持ち、こっそり飲んでみるが、まったくおいしくない…という、多くの人が経験しているであろう体験談などが、美しい自然に囲まれた四国山地の集落を背景に描かれる。ここは一気に物語の広がりが生まれており、まさに映画版ならではの展開といえそうだ。酒場の親父の対応や酒を飲み終えた主人公の選択なども人情話らしくてよい。

もともとフィクションとしての舞台装置がしっかり確立されている『深夜食堂』に対して、「酒場放浪記」はお店探訪のドキュメンタリーであり、そのイメージを壊さないように新たな物語(ストーリー)を一からつくるのはなかなか大変だったのではないだろうか。そう考えると、小品ながらまあまあ無難な仕上がりであり、吉田類ファンなら楽しめるだろう。とりわけ、最後の『ふるさと酒場土佐っ子』のエピソードは、作品の映画としての魅力度を一段アップさせていると思った。

(高知出身の類さんの土佐弁、雰囲気あってよかったね)
Rui


« 本館にCDレビュー追加(6/16) | トップページ | 辻詩音、星村麻衣、杉恵ゆりか、Novaurelia @吉祥寺SHUFFLE »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/89663/65446818

この記事へのトラックバック一覧です: 吉田類の「今宵、ほろ酔い酒場で」:

« 本館にCDレビュー追加(6/16) | トップページ | 辻詩音、星村麻衣、杉恵ゆりか、Novaurelia @吉祥寺SHUFFLE »