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2017年7月 2日 (日)

美女と野獣

■映画「美女と野獣」 渋谷 TOHOシネマズ

大ヒット中のディズニー映画。公開からすでに2カ月以上たっているのに、週末なんかは早々に「残席わずか」になってたり…。見に行った日も平日のわりに、お客さんけっこう入ってたね。

ストーリーはこんな感じ。
「ひとりの美しい王子が、呪いによって醜い野獣の姿に変えられてしまう。魔女が残した一輪のバラの花びらがすべて散る前に、誰かを心から愛し、愛されることができなければ、永遠に人間には戻れない。呪われた城の中で、希望を失いかけていた野獣と城の住人たちの孤独な日々に変化をもたらしたのは、美しい村の娘ベル。聡明で進歩的な考えを持つ彼女は、閉鎖的な村人たちになじめず、傷つくこともあった…。」(公式サイトより)

本作は1991年のディズニー・アニメーション版をもとに実写化したもの。基本的なストーリーや音楽はほぼそのままだ。名作といわれているアニメ版、とりわけアラン・メンケンの素晴らしい音楽を踏襲しているわけだから、よほどのことがないとはずしようがない感じ。実際に見終わっても手堅く仕上がっているなという印象を受けた。

その一方で、新たな何かが付け加えられ、より魅力的に生まれ変わった…とまではいえない気もした。アニメ版の公開からすでに26年。劇場で見た記憶のある世代は、当時10歳だったとしてもすでにアラフォーに近づいている。その意味では、「新作として若い世代に見てもらう」ことが最大の目的だとするならば、これはこれでいいのかもしれない。ただ、アニメ版に新鮮な衝撃を受けた者としては、予想の範囲内だったという意味での食い足りなさはあったかな…。

もちろん細かいところでは現代化の試みもみられる。代表的なのは、アフリカ系のキャラやLGBTのキャラが導入されている点。これについては、近世以前のフランスという舞台設定を考えると、そこまでやる必要あるのかな…という気もした。ただ、代表曲「Beauty and the Beast」自体もコンテンポラリーなR&B音楽の要素をかなり取り入れたナンバーだったりするわけで、音楽がフュージョンしてるんだから配役もフュージョンでごく自然…なのかもね。

もう一点の大きめの違いといえば、ベルの母親がいない理由が明らかになるところだろう。けっこう悲しいエピソードだが、結果的には彼女の長年の疑問を野獣が解消してあげたことになり、ベルと野獣の気持ちが近づく一つのステップとなる。物語の丁寧な運びという意味ではよかったのではないだろうか。

音楽でも新曲が何曲か追加されている。その中で印象に残ったのは野獣のソロナンバー「Evermore」かな。歌い上げるミュージカルらしい曲で聴き応えがあった。

ちなみに、「美女と野獣」はブロードウェイの舞台版も見ている。20年ほど前、ニューヨークに行った時、ちょうどやっていたので当日券で見た。その日のベル役はデビー・ギブソン。80年代にアイドルシンガーだった頃、けっこう好きだったので、実物を見られてうれしかったのを覚えている。…とまあ、けっこう好きな作品なので、必要以上に厳しく見てしまったところもあるかもしれない。全体的にはいいリメイクだと思う。

(実写版の野獣は怖い、醜いというより意外にイケメンだったりして…)
Bab


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